TOHOKU EMOTIONで行く日帰り久慈駅周辺観光
JR八戸線 八戸駅〜久慈駅間を走行する東北レストラン鉄道「TOHOKU EMOTION」では、往路のランチコースは担当シェフが年2回、メニューの内容が年4回替わり、何度乗車してもお楽しみいただけます。また、車窓から望む四季折々の三陸海岸の景色が魅力的です。今回は2025年5月の乗車の様子と、久慈駅周辺の観光スポットをご紹介します。
「はやぶさ」と「こまち」の連結列車に乗車

大宮駅から東北新幹線で、八戸駅へ出発します。
新青森行きの「はやぶさ」と秋田行きの「こまち」が連結されている列車で、盛岡駅で切り離しを行います。私たちは「はやぶさ」車両に乗車しました。
八戸駅に到着

東北新幹線に乗車すること約2時間半。八戸駅に到着すると改札の上部には、「よぐ八戸さおんであんした」――熱い歓迎のパネルが。
八戸の方たちの温かさを感じながらTOHOKU EMOTIONが発車する八戸線の乗車ホームに向かいます。
いよいよTOHOKU EMOTIONに乗車

八戸線のホームでは「走るレストラン」をイメージした大胆なデザインのTOHOKU EMOTIONが待っていました。白の車体とエンブレムが印象的です。
TOHOKU EMOTIONをバックに、乗客の皆さまが思い思いに記念撮影をしていました。取材スタッフもパチリ。
2号車のドアから乗車すると、ライブキッチンスペースがあり、調理風景が目に入ります。このあと運ばれてくるお料理が楽しみでたまりません。どんな味がするのか想像しながら通過して、3号車のオープンダイニング車両の座席に移動します。



着席すると、ウェルカムドリンクのノンアルコールのスパークリングアップルが提供され、いよいよ発車です。
口の中に甘酸っぱいリンゴの味が広がり、TOHOKU EMOTIONの旅が始まります。
往路はランチコースの旅

しばらく車窓からの景色を眺めていると、ランチコースがスタート。
配膳されたアミューズ(前菜)は「フォアグラのフランとりんご」「玉ねぎのムース」「マッシュルームの燻製」「小烏賊のソテー ふきのとうソース」でした。
どのメニューもとてもおいしかったのですが、特にピンク色の「フォアグラのフランとりんご」の甘味と塩味、そしてりんごの風味が印象的でした。この後のメニューにも期待が高まります。


TOHOKU EMOTIONならではのメインディッシュに感激!

続くポワソン(魚料理)は、「真鯛のポワレ わかめのブールブラン」。
TOHOKU
EMOTIONをイメージした一品で、ふっくら焼き上げた真鯛が車両、岩手県大船渡産のわかめを使用したソースが海だそうです。また、ピラフは花が咲く野山のイメージだそうで、車窓から見える景色にぴったりでした。

そしてヴィアンド(肉料理)は、「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」。 テーブルにはナイフとフォークもセットされましたが、お箸で切れるほど柔らかいとのご案内があったので、お箸でいただきました。本当に簡単に切れて口の中でホロホロと崩れます。 じゃがいものピュレと小松菜ソテーも添えられています。もう一皿いただきたいと思うほど、絶品でした!
風景を楽しみながらの優雅な時間

洋野町に入ってしばらくすると、乗客が一斉にスマホを窓に向けました。その先には──「洋野エモーション」の皆さまが!地元の方々のご協力で、往路の旅のクライマックスをますます盛り上げてくれます。
※有志の歓迎・お見送りは不定期です。


会津塗の桐箱に入ったデザート

最後はプティフール(小さなお菓子)です。
蓋を開けると、「桜のベリーヌ」「りんごのタルトレット」「マカロン」「カヌレ」など、かわいらしいお菓子が入っていました。お料理でお腹が満たされていても、甘いものは別腹です。紅茶と一緒においしくいただきました。
※ドリンクはアルコール、ジュース、お茶類、コーヒーなどがお好きなだけお召し上がりいただけます。
久慈駅に到着、そして駅周辺を散策
お料理と景色を楽しんでいると、あっという間に久慈駅に到着しました。 TOHOKU EMOTION往路の旅を終えて、復路まで1時間と少し時間あります。 取材スタッフは二手に分かれて久慈駅周辺を散策することにしました。


●久慈駅散策プラン①
~気軽に駅前見学コース~

取材チーム①は駅前見学をしました。
JR久慈駅から出るとお隣りには三陸鉄道の久慈駅があります。
2018年6月に久慈市内の琥珀採掘体験場に訪れていた高校生が化石を発見したというティラノサウルス類の復元画(©小田 隆
提供:久慈琥珀博物館)のパネルが象徴的です。

駅舎に入ると、うに弁当やうどん・そばなどを提供している食堂「三陸リアス亭」があり、反対側には海産物などのお土産売り場もありました。

久慈駅から出て左手に見えるのが、「久慈市情報交流センター YOMUNOSU-よむのす-」です。

久慈市小袖海岸は、ドラマのロケ地として有名ですが、YOMUNOSU 1階の「観光交流センター」では、撮影で使用された衣装などが展示されていて、とても楽しめます。

エレベーターでYOMUNOSU 4階、屋上広場にも行ってみました。久慈市の街を一望できて気持ちがよいです。先ほど乗車してきたTOHOKU EMOTIONや、待機している三陸鉄道の車両が見えました。


●久慈駅散策プラン②
~ちょっと足を伸ばして「道の駅くじ」見学コース~
続いて取材チーム②です。
久慈駅から8分ほど歩いて「道の駅くじ やませ土風館」へ。昭和30年代の生活様式や当時のおもちゃなどが展示されている「昭和の想い出博物館
レトロ館」や、特産品の販売もあり、特産品の中には岩手県産塩蔵すき昆布の詰め放題がありました。


併設されている風の館(観光交流センター)では、久慈秋まつりで実際に使われた山車が展示されており、周りを1周することができました。近くで見ると装飾が細かく、とても迫力がありました!


復路はデザートブッフェの旅

久慈駅周辺の散策を終えると、TOHOKU EMOTION復路の時間です。 取材スタッフは合流し、1号車のコンパートメント個室車両に乗車しました。
復路の旅はホテルメトロポリタン盛岡がお届けするデザートブッフェ。
アソートプレートが運ばれてきます。
左から、花びらがかわいらしい「いちごのブランマンジェ」、TOHOKU EMOTIONのエンブレムのホワイトチョコが添えられた「フルーツショートケーキ」、ブルーベリーの大人な味わい「タルト
ミルティーユ」、それぞれ好きなドリンクと一緒にいただきました。
※ドリンクは、コーヒー、紅茶、ハーブティー、ジュース、アルコールなど様々なメニューからお好きなだけお召し上がりいただけます。



アソートプレートだけでも感激していると、デザートブッフェの準備が整いウェイターからお声掛けがあります。さっそくブッフェへ。
取材時のメニューは「ガトークラシックショコラ」「チーズケーキ」「シャルロットフレーズ」「ライチジュレ」「マンゴープリン」「ラズベリーシャーベット」。
メインの甘いデザートだけでなくオードブルもあるので、飽きることなく様々な味が楽しめます。今回は紅茶とスイーツの組み合わせでいくらでも食べられてしまいそうでした。



デザートと風景に満たされていると八戸駅に到着し、復路の旅も終わりを迎えました。 降車するのは名残惜しかったのですが、往路のランチコースは担当シェフが年2回、メニューの内容が年4回替わり、 何度でも楽しめるTOHOKU EMOTION。次回の旅を楽しみに、帰路につきました。
TOHOKU EMOTIONに乗るには…?
人気を誇る”のってたのしい列車”「TOHOKU EMOTION」。気になるご乗車方法ですが、”のってたのしい列車予約サイト”からお申込み可能(2名様から)です。
是非一度、ここでしか味わえない自然の景色とお料理で時を忘れて、心もお腹も満たされてみませんか。
※写真はすべてイメージです。食事は2025年5月時点のメニューとなります。
行程
2025.5.16(金)日帰り
【7:57】大宮駅発
「東北新幹線はやぶさ3号 新青森行き」乗車
【10:24】八戸駅着
【11:06】八戸駅発
「TOHOKU EMOTION」乗車(往路)
【13:02】久慈駅着
●久慈駅散策プラン①
・三陸鉄道「久慈駅」見学
・「久慈市情報交流センター YOMUNOSU-よむのす-」見学
●久慈駅散策プラン②
~久慈駅より徒歩8分~
・道の駅くじ「やませ土風館」
~徒歩8分~
【14:18】久慈駅発「TOHOKU EMOTION」乗車(復路)
【16:01】八戸駅着
【16:41】八戸駅発
「東北新幹線はやぶさ62号 東京行き」
【19:07】大宮駅着
※列車の発着時刻は取材当時のもので、変更になる場合があります。