童話をモチーフにした復興のシンボルへ。
「SL銀河」
- 列車
岩手県によみがえったSL列車
花巻駅と釜石駅の間を結ぶ釜石線で2014年から運転している「SL銀河」。主に土曜日に花巻駅発、日曜日に釜石駅発で運転しています。列車・及び列車全体のテーマは花巻出身の詩人・童話作家である宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にちなんでおり、彼の世界観や空気感を共有することで東北の「文化・自然・風景」を感じていただける車内空間となっております。列車が運転される釜石線各駅には彼の作品中に多く使われていたエスペラントによる愛称もついています。

花巻出身の詩人・童話作家である宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にちなんだ「SL銀河」。
宮沢賢治の世界と大正ロマンを伝える車内
車内のコンセプトは「東北の文化・自然・風景を通してイマジネーションの旅へ」。車内の照明や装飾、小物は宮沢賢治の生きた大正から昭和の世界観を伝えます。また、4つのテーマの宮沢賢治ギャラリーや1号車にある列車への搭載は世界初の光学式プラネタリウム※等を通じて、宮沢文学のように自然や動物と調和し互いを尊重しながら共存していく、という考え方を感じることができます。
※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、当面の間プラネタリウムの営業を見合わせます。

車内の照明や装飾、小物は宮沢賢治の生きた大正から昭和の世界観を伝えます。
震災からの復興を目指して
SL銀河の牽引機は「C58 239」。1940年からおよそ30年にわたり山田線など地元で活躍し、1973年に引退してから約40年間盛岡市内の交通公園に保存されていた機関車です。東日本大震災からの復興を観光面から支援し、地域の活性化へ貢献することを目的として2012年12月から約1年かけて復元したものです。急勾配区間を含む路線を運転するため、牽引される客車も動力付きという珍しい形態となっています。

SL銀河の牽引機「C58 239」。
銀河鉄道の世界へ
客車の外観は「銀河鉄道の夜」に登場する星座や動物たち、はくちょう座、わし座、さそり座、フクロウ、ラッコ、鷺などをモチーフとして描かれています。車体色はデザイナー奥山清行氏が選んだこだわりの「青」で、トーンの異なる8色の「青」を塗り分け夜明けから朝へと変わりゆく空を表現しています。そんな童話から飛び出てきたような列車で民話の里・遠野や水産と鉄とラグビーのまち・釜石へ訪れるのはいかがでしょうか。

客車外観には、「銀河鉄道の夜」に登場する星座や動物たちがモチーフとして描かれています。
※「SL銀河」の運行は終了いたしました。
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