自然の力が生んだ絶景「塔のへつり」と、
人が作り守ってきた絶景「大内宿」

百万年の歳月が生み出した景観

福島県会津地方、南会津にある景勝地「塔のへつり」。「へつり」とは地元の方言で断崖を指す言葉で、阿賀野川水系に属する阿賀川(大川)が長い時間をかけて作り上げた河食地形です。メインスポットの吊り橋が掛かる「舞台岩」には、前後に奇妙な形をした岩が塔のように林立していることから「塔」の名前が付けられています。

「舞台岩」へかかる吊り橋

断崖にも生え、葉を茂らせる木々の生命力

この塔のような造形の岩は、硬さの違う岩石類に水が流れ、岩を削ったことで出来上がりました。軟らかい箇所は早く削れ、硬い箇所は削れにくいので、空洞や縞のような模様が生じています。そんな塔のへつりでは、この特異な地形に木々が崖に食らいつくように生えており、新緑や紅葉の季節は美しい風景を見せています。

塔のへつりの紅葉

昔々の街並みがそのまま残る宿場町

塔のへつりから10kmほどの位置には、かつての宿場町「大内宿」があります。日光と会津を結んでいた下野街道の宿場町で、現在でも江戸時代の風情を残していることで有名です。30軒以上の茅葺屋根の建物が並ぶ光景は、まるでタイムスリップしたかのような体験を味わえます。

茅葺屋根が並ぶ大内宿の街並み

風景を守る努力

大内宿の建物の特徴は、何といっても約400年前からの伝統を守る茅葺屋根です。茅とはススキやアシ、スゲなどの植物の総称ですが、大内宿ではススキを用いています。葺き替えるのに人手と専門技術が必要なことや火災に弱いことが忌避され、現在の日本ではほとんど見ることがなくなりました。しかし、ここ大内宿では、未来にこの街並みを残すために住民憲章を定め、「売らない・貸さない・壊さない」の三原則で景観の保存に取り組んでいます。自然の風景も古い街並みの風景も楽しめ、首都圏に近く気軽に訪れることができる南会津を訪れてみませんか?

冬の大内宿



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※写真はすべてイメージです