その名の通り酸性の硫黄泉が豊富に湧き出す
「酸ヶ湯温泉」

八甲田の山深くにある温泉の一つ

酸ヶ湯温泉は青森県青森市の南部、八甲田山系の山中に位置する温泉です。およそ三百年前に地元の狩人が仕留めそこなった鹿を追ったところ発見したと伝えられ、その由来から「鹿の湯」と名付けられていました。山深い高地ならではの豊かな自然に囲まれながら、現在は酸ヶ湯温泉旅館が一軒宿として営業しています。周辺は日本有数の豪雪地帯で、冬になるとあたり一面真っ白な銀世界に包まれます。

深い雪に覆われる冬の酸ヶ湯温泉

国民保養温泉地第1号として

江戸時代から湯治場として親しまれていた酸ヶ湯温泉ですが、昭和29年に「国民保養温泉地第1号」として指定を受けました。これは効能や湯量、衛生管理や自然環境など様々な要素を複合的に勘案し、温泉利用の効果が十分期待されかつ健全な保養地として活用される温泉地として国から認められたものです。

紅葉の酸ヶ湯温泉

特徴ある大浴場

酸ヶ湯温泉と言えば大浴場である「ヒバ千人風呂」が有名です。総ヒバづくりで160畳もの広さを誇る浴室には柱がなく、その特異な光景は見るものを圧倒します。広い浴室には4つの浴槽があり、熱湯(ねつゆ)・冷の湯・四分六分(しぶろくぶ)の湯等特徴に沿った名前が付けられています。また、ヒバ千人風呂は現在も混浴の伝統を守っており、女性専用時間を設けるなど伝統と時代の変化の間で進化を続けています。

見るものを圧倒する「ヒバ千人風呂」

温泉としての特徴

酸ヶ湯温泉は名前の通り酸性の療養泉で、分類としては酸性硫黄泉(含石膏、酸性硫化水素泉)となっております。源泉は5つあり、すべて酸性・含硫黄泉です。泉質はほぼ同じですが温度が違うため浴槽が分けられており、主に八甲田音頭にも唄われる長い時間温もりが持続する「熱湯」や、「熱湯」よりも熱く感じるものの温もりの“持ち”が短い「四分六分の湯」があります。大浴場の他にも男女別の「玉の湯」もあり、混浴に抵抗がある方も温泉を楽しむことができます。



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※写真はすべてイメージです