日本三大渓谷、北アルプスに深く刻まれた「黒部峡谷」
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日本有数のV字谷
富山県黒部市にある日本有数のV字形の谷「黒部峡谷」。黒部川に沿って走る黒部峡谷トロッコ電車でしか訪れることができない秘境の地でもあり、日本の秘境100選にも選ばれています。豪雪地帯に位置するため四季を通じて水量が多く流れが速いのが特徴で、冬は深い雪に閉ざされます。トロッコ電車が運行する4月中旬から11月末の期間は、車中から手つかずの大自然と四季折々の渓谷が織りなす絶景を間近に見ることができます。

写真提供:(公社)とやま観光推進機構
黒部川電源開発の歴史とともに開かれた秘境
黒部峡谷を走る列車の背景には黒部川における電源開発の壮絶な歴史があります。人々を寄せつけない秘境の地だった黒部峡谷は降雨量が多く急峻な河川であり、水力発電による電源開発を行うのに適していたため、1923年に発電所建設に使用する資材運搬用鉄道の敷設が開始されました。この鉄道は資材運搬用でありながら、開通当初から地元の人達の利便をはかるため「無料便乗」という形でも利用されていました。その後、観光客の増加に伴い1953年に「黒部鉄道」として正式に旅客輸送も行う会社へと移行し、現在はトロッコ電車として親しまれています。

写真提供:(公社)とやま観光推進機構
手つかずの大自然が色づく秋
峡谷全体が鮮やかな赤や黄色に色づく秋の紅葉の時期、黒部峡谷はベストシーズンを迎えます。トロッコ電車の車窓からは、うなづき湖にかかる真紅の湖面橋や黒薙川(くろなぎがわ)にかかる高さ60mの後曳(あとびき)橋など、紅葉の見どころを次々と見ることができます。赤や黄色に色づく木々とエメラルドグリーンの川面が作り出すコントラストはまさに絶景です。

後曳橋 写真提供:(公社)とやま観光推進機構
トロッコ電車の終点「欅平駅」
トロッコ電車の終点、欅平駅周辺には黒部峡谷を代表する名スポットが数多くあります。欅平駅屋上展望台から見られる奥鐘橋の鮮やかな朱色と、紅葉に彩られる山々は必見です。奥鐘橋からは高さ34メートルからの峡谷美を楽しめます。他にも、日本で2ヶ所だけの特別名勝と特別天然記念物の両方に認定されている「猿飛峡」や、まるで人を飲み込むような岸壁が特徴的な「人喰岩」など、大自然を感じるスポットが満載です。

奥鐘橋 写真提供:(公社)とやま観光推進機構
黒部峡谷
- 黒部峡谷鉄道
- https://www.kurotetu.co.jp/
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