1300年を超える歴史と、苔と静寂の神秘
「白山平泉寺」
- 自然
- 絶景
白山信仰の拠点として
白山平泉寺は養老元年(717年)に泰澄(たいちょう)大師によって開かれたと伝わる歴史ある寺院で、白山信仰の越前側の拠点として知られています。平安後期には天台宗比叡山延暦寺の末寺として発展し、最盛期の戦国時代には48社・36堂・6,000の坊院が建ち並び、寺領は9万石・9万貫、8,000人もの僧兵がいたと伝えられる日本屈指の宗教勢力であったようです。

写真提供:白山平泉寺
国史跡に指定されている境内
白山平泉寺の境内は現在の平泉寺区集落を含む東西約1.2km、南北約1.0kmの範囲と推定され、平成元年(1989年)から始まった発掘調査によって当時の遺構がそのまま平泉寺区の地中に埋もれていることが判明しました。遺跡の広大さや保存状態が良好であることから旧境内全域が国史跡に拡大指定され、名称も「白山平泉寺旧境内」となりました

写真提供:白山平泉寺
女神が現れたと伝わる御手洗池(みたらしのいけ)
泰澄を白山に導いた女神が現れたと伝わる御手洗池や、全山焼失に耐えて残ったと伝わる大杉、中世の遺跡としては国内最大級の見事な石敷(いしじき)道や、斜面を階段状に整えながら続く坊院群の跡などから往時の白山平泉寺の姿がしのばれます。境内の入口には平泉寺や白山の歴史・自然を学ぶことができる「白山平泉寺歴史探遊館まほろば」があり、映像や写真・解説などを見ることができます。

写真提供:白山平泉寺
苔寺と称される美しさ
白山平泉寺の境内は一面に緑の美しい苔で覆われ「苔寺」とも呼ばれています。杉林の中に大地と一体となった鮮やかな苔の庭が広がり、荘厳で神秘的とすら言える佇まいを見せています。木々を抜けて差し込む何本もの光が、水分をため込んだ緑の苔の絨毯を今も輝かせています。

写真提供:白山平泉寺
白山平泉寺
- 所在地
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福井県勝山市平泉寺町平泉寺
- アクセス
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えちぜん鉄道勝山駅からバスで約15分
http://heisenji.jp/
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