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株式会社JR東日本びゅうツーリズム&セールス

厳しい地形が見せる優れた眺め「北陸本線・旧線」

長い歴史を持つ幹線

北陸本線は、かつては直江津駅から米原駅まで、現在は金沢駅から米原駅までを結ぶ路線で、2024年春予定の北陸新幹線敦賀駅延伸の際には敦賀駅から米原駅を結ぶことになる鉄道路線です。かつては敦賀港を介した欧亜国際連絡の一翼を担い、敦賀駅から敦賀港駅までの支線もありました。北陸新幹線の開業によってJRの路線としては短くなってしまいましたが、今でも関西と北陸・東北・北海道を結ぶ貨物の大動脈として幹線の役割を果たしています。

旧敦賀港駅の駅舎を再現した敦賀鉄道資料館

地勢・天候の厳しい北陸地方

北陸地方は他の地方との出入り地点が難所となっており、敦賀の周辺や富山県・新潟県の県境の親不知海岸周辺は山が海岸線まで迫っている険しい土地となっています。その間も海沿いには福井平野・金沢平野・富山平野といった平地があるものの、少し南側には飛騨山脈や飛騨高地、両白山地といった山が迫っています。この山々は降雪が多い理由の一つでもあり、大雪で他の地方との往来はおろか近隣との往来すら難しくなることもありました。

北陸新幹線E7系

未熟な土木技術で挑む難所

そんな地勢も気候も厳しい北陸地方に鉄道を通そうという動きはかなり早くからありました。加賀百万石と謳われるような栄えた地域であり、鉄道を通すメリットが大きいと見込まれていたためです。しかし、関東側から北陸方面への経路上には碓氷峠や上越国境といった日本屈指の交通の難所があり、計画当時の土木技術・車両性能では鉄道を通すことが事実上不可能でした。そのため建設は滋賀県側から進められたものの、こちらも側も難工事の連続だったそうです。これは、現在敦賀駅を挟む区間が共に長大トンネルを用いた新線に切り替えられていることからも察することができます。

現在は道路として活用される旧北陸本線跡地

厳しい地勢が見せる絶景

厳しい地勢と素晴らしい景観は表裏一体とも言え、災害を防ぎ輸送量を増加させるために発達した土木技術を持ってトンネルを掘った結果、景観が失われることは北陸に限らず多々あります。例えば、現在北陸トンネルに切り替えられた敦賀駅-今庄駅間の旧線上にあった杉津(すいづ)駅は鉄道唱歌にも歌われた景勝地で、大正天皇が景観に見惚れてお召し列車の発車を遅らせたという逸話が残るほどです。現在は北陸自動車道のPAとなっていて、休憩がてら絶景を楽しむことができます。

杉津PAから見る夕陽

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※写真はすべてイメージです

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