加賀百万石の文化を映す『兼六園』

観光都市金沢の中心

兼六園を代表する景観となっている『徽軫灯籠(ことじとうろう)』。脚が二股になっており、琴糸を支える琴柱に似ていることから名付けられました。兼六園は、水戸市の偕楽園、岡山市の後楽園と並び、日本三大庭園に数えられています。約11.7ヘクタールもある土地の広さを生かし、池や築山に御亭(おちん)を作る廻遊式庭園をベースに、様々な時代の造園手法が駆使されています。

徽軫灯籠(ことじとうろう)

加賀歴代藩主により形づくられた庭園

加賀藩5代藩主の前田綱紀公が、金沢城に面する傾斜地にあった藩の御作事所を城内に移し、その跡地に自らの別荘である「蓮池御殿(れんちごてん)」を建て、その周りを庭園化したのが兼六園の始まりと言われています。客人や重臣たちの接待、行楽の場として利用した庭が、時代と共にさらに広がりを見せ、1822年に兼六園と命名されました。

金沢城・石川門(写真提供:金沢市)

四季折々の美しさ

兼六園の梅林は、昭和44年に明治百年記念事業として約3000平方メートルともいわれる広大な場所に、全国から約20種200本にも及ぶ名梅の苗木を、兼六園観光協会が中心となって寄贈し、造営されたものです。冬の終わりから春の初めになると一斉に咲き誇り、金沢のまちに春の訪れを知らせます。兼六園は、県内でも随一の桜・梅・紅葉の名所です。11月からは美しい紅葉と一緒に、冬の風物詩である「雪吊り」も楽しめます。

兼六園(写真提供:金沢市)

黄金色に輝く夜の兼六園

兼六園では、定期的にライトアップイベントを開催しています。春の段、夏の段、秋の段、冬の段とシーズンごとのライトアップのほか、「ホタル観賞会」や秋頃に名月を楽しむ「長月の段」など、イベントに合わせたライトアップも行われます。秋から冬にかけては、紅葉した木々や雪吊つりを施した松が黄金色に浮かび上がり、幻想的な雰囲気に包まれます。

兼六園ライトアップ(写真提供:石川県観光連盟)

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※写真はすべてイメージです