画像提供:金沢市

金沢の奥座敷、山里の名泉「湯涌温泉」

歴史を超えて、旅人を癒してきた名湯

石川県、金沢市の山里にあり「金沢の奥座敷」とも名高い「湯涌温泉」。古くから栄えた温泉地だけに様々な開湯伝説を持ち、養老年間に農夫が体を癒す白鷺を見て温泉が湧き出ているのを発見したという説や、白山を開いた泰澄大師が発見したという説が伝わっています。藩政時代には加賀藩御用達となり、歴代藩主が通う湯治の地として栄えてきました。現在では総湯「白鷺の湯」のほか山間に9軒のお宿がたたずみ、開湯1300年の長い歴史を超えて今なお多くの人々の心と身体を癒し続けている名湯です。

湯涌温泉 画像提供:金沢市

竹久夢二が至福の日々を過ごした「ロマンの湯」

明治以降、多くの文人墨客がこの地を訪れるようになりました。「夢二式美人」と呼ばれる独特のスタイルの美人画を描いたことで知られ、大正時代を代表する詩人画家である竹久夢二は、1917(大正6)年に三週間ほど滞在しました。その滞在は非常に想い出深いものとなったようで、自然豊かな湯涌を「心の故郷」と記しました。現在では「金沢湯涌夢二館」が建ち、収集された作品や遺品を通じて竹久夢二を知ることができます。

金沢湯涌夢二館 画像提供:金沢市

アニメで描かれた架空の祭りを再現「ぼんぼり祭り」

毎年10月、湯涌温泉では「ぼんぼり祭り」が開催されます。2011年より始まり2022年で10回目という一見歴史の浅いお祭りですが、湯涌温泉を舞台にしたアニメの中で描かれていた架空の祭りを再現して始めた、という由来を聞くと10回というのはむしろ長く感じます。アニメのファンが「聖地巡礼」として訪れるきっかけとなり、多くのリピーターを生み出しました。今となってはすっかり地域に根付いたお祭りになった、と言っても過言ではなさそうです。

湯涌ぼんぼり祭り 画像提供:金沢市

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