高温で湯量豊富な開湯1200年の北陸随一の“海の温泉”—「和倉温泉」

「湯の湧き出づる浦」-和倉

この土地の漁師夫婦が、海で傷ついたシラサギが体を癒しているのを見つけます。不思議に思って近づき海に手を入れると、熱い温泉だとわかりました。これが“湯の湧き出づる浦(涌浦)”ということで、和倉の海で温泉を発見した最初といわれています。加賀藩前田家が、温泉の整備を行うことで、涌浦には多くの湯治客が訪れるようになり、大きな湯座屋や内湯宿などが建てられました。このとき、加賀藩の命により「涌浦(わくうら)」から「和倉」と改められたのが「和倉温泉」のはじまりとされています。

和倉温泉「湯元の広場」 写真提供:和倉温泉観光協会

湯の香、潮の香を感じながら浸かる自然の恩恵

約80度の高温の源泉は、地下の花崗岩に含まれる水晶をくぐり抜けた、無色透明で“海の温泉”ならではの豊富な塩分が特長です。傷や皮膚病に作用する「殺菌効果」、塩分が皮膚に付着することで汗の蒸発を抑え、湯冷めを防ぐ「保湿効果」、塩分が毛穴を引き締め、肌をなめらかにする「美肌効果」に加えて、神経痛、筋肉痛、関節痛、うちみ、切り傷、冷え性などにも効果があるといわれます。

泉質:ナトリウム・カルシウムー塩化物泉(高張性弱アルカリ性高温泉)

茶寮の宿あえの風・露天風呂 写真提供:茶寮の宿あえの風

昔日から変わらぬ泉質で心からあたたかく・和倉温泉総湯

地元の人も観光客も利用できる共同浴場。源泉100%の泉質を堪能できます。外には無料の足湯と飲泉があります。温泉に入った後は、広い座敷と木の素材を生かした暖かい彩り、畳の香りに包まれた休憩処で一休みもできます。

和倉温泉総湯 写真提供:和倉温泉観光協会

七尾湾を一望する人気スポット・足湯「湯っ足りパーク 妻恋舟の湯」

七尾湾に面した場所に、足湯「ゆっ足りパーク 妻恋舟の湯」があります。和倉温泉と能登島をつなぐ能登島大橋と穏やかな海を眺めながら足を浸すと、身も心も癒されます。遊歩道やベンチが整備され、近くには、和倉温泉のマスコットキャラクター「わくたまくん」がいる広場もあり、より一層リラックスできます。

足湯「湯っ足りパーク妻恋舟の湯」 写真提供:和倉温泉観光協会

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※写真はすべてイメージです