鬼気迫る表情と乱れる髪 そして打ち鳴らす太鼓に込めた魂—
「御陣乗太鼓」
- 祭り
輪島市名舟町に伝わる郷土芸能
1577年に上杉謙信の軍勢が今の輪島市名舟町に攻め込んだ際、村人たちは鬼や亡霊の面をつけ海藻の髪を振り乱し、太鼓を打ち鳴らし奇襲を仕掛けて上杉軍を追い返したそうです。これが今日まで脈々と受け継がれ、石川県指定無形民俗文化財に指定されている祭り「御陣乗太鼓」の始まりとされています。太鼓は序・破・急の三段打ちで、打ち手は自由に見得(みえ)を切り、面に応じた身振り、身のこなしなど個性的な芸を披露します。太鼓も身振りも非常に速いテンポなだけに、最後まできれいに打ち切れる者は少ないとか。それだけにそのリズム・所作がかもしだす異様な雰囲気・迫力が人々の心に強く刺さるのではないでしょうか。

御陣乗太鼓 写真提供:石川県観光連盟
能登の祭りの灯籠「キリコ」との饗宴
能登の夏祭りでは、キリコと呼ばれる大きな奉燈(御神燈)を氏子たちがかつぎ出し、威勢よい掛け声を響かせながら町を練り歩きます。キリコと巨大な松明の炎が夜空を染めると、氏子たちの魂も唸ります。そんなキリコを展示した「輪島キリコ会館」では、4~10月にかけて御陣乗太鼓を無料で観覧することができます。夕食を終えた頃に向かえば夜のひとときが一気に興奮に包まれる、輪島ならではの「おもてなし」です。
※実演日・時間は予め確認が必要です。輪島キリコ会館の入場料がかかります。

能登キリコ会館 写真提供:石川県観光連盟
旅館で過ごすひとときにも・和倉温泉 茶寮の宿あえの風
和倉温泉を代表する宿泊施設、加賀屋の姉妹館「茶寮の宿あえの風」では、夕食場所を個室「花舞茶寮」もしくはシアターダイニング「饗」を選択すると、食事とともに迫力満点の御陣乗太鼓を堪能することができます。その荒々しい姿に目がひきつけられ、響き渡る太鼓の音に圧倒され、思わず食事の手を止めてしまうほど。御陣乗太鼓の他にも、加賀屋雪月花歌劇団のオリジナル創作舞踏や石川県指定無形民俗文化財の「七尾まだら」などもお楽しみいただけるショーとなっています。旅館で伝統芸能を味わえる貴重なひとときです。あえの風に宿泊することで体験できる「おもてなし」です。
※新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、変更や中止になることがあります。

茶寮の宿あえの風・個室「花舞茶寮」(写真提供:茶寮の宿あえの風)
御陣乗太鼓
- 輪島キリコ会館・所在地
- 石川県輪島市マリンタウン6番1
- アクセス
- JR金沢駅から車約120分(金沢駅から輪島までは特急バスをご利用ください)
http://www.gojinjodaiko.jp/index.html
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