雨が魅力に変わる、
傘と巡る金沢。
- 街
雨の日こそ、美しい。
金沢は雨がとても似合う町。もし金沢に訪れた時、雨が降っていたら…。晴れの日にとは異なる魅力を楽しみましょう。雨に濡れた「兼六園」は、園内の緑が一層濃くなり、池の水面の小さな波紋に情緒を感じます。昔ながらの町割りが残る「長町武家屋敷跡」や「ひがし茶屋街」の石畳は、雨に濡れて輝き、通りに明かりが灯る頃には、街灯が反射し美しく浮かび上がります。しとしと雨が降る日こそ美しい金沢を散策できる旅日和なのかもしれません。

金沢市 ひがし茶屋街 © Yasuyuki_Kawano クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)
雨にも雪にも、負けない。
雨の多い金沢では、「傘」も独自の工夫を重ね発展してきました。江戸時代に普及した和傘は、全国各地で進化を遂げました。金沢で作られる和傘は、雨だけではなく雪にも耐える必要があった為、江戸や京都の和傘よりも紙が厚く、骨も太い丈夫な作りになっています。傘のてっぺんである天井部分には和紙が四重にも貼られており、これは他の地域の和傘にはみられないもので「丈夫で頑丈」が金沢和傘の最大の特徴です。傘の内側にカラフルな糸で施される千鳥掛けも、傘を丈夫にするための工夫の1つですが、美しく鮮やかな色合いが雨の日に楽しさを与えてくれます。

黄色の糸で千鳥掛けされた和傘 写真提供:金沢市
金沢を旅する人へのおもてなし
金沢には、旅行中に急な雨に降られてしまったときに便利な、傘の無料貸し出しサービスがあります。この取り組みは「金沢置き傘プロジェクト」として誰でも自由に使えて自由に返せる傘を、街中の観光案内所やお店、まちバスの車内などの専用傘立てに置いておくものです。借りた傘はすべての置き傘設置場所で返却することができます。例えば長町武家屋敷跡で借りた傘を、金沢駅の観光案内所に返却するといった使い方も可能です。「金沢置き傘プロジェクト」の傘は、地元の人やお店からの寄付により集められています。傘のほかにも長靴や車いすの貸し出しを行っていますので、旅の心強い味方としてご利用してみてはいかがでしょうか?

置き傘
金沢市観光案内所
- 所在地
- 石川県金沢市木ノ新保町1-1
- アクセス
- JR金沢駅構内
https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/detail_10053.html
タイトル写真提供:金沢市
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