瑞泉寺 写真提供:(公社)とやま観光推進機構

宮大工の鑿一丁から生まれた
日本遺産「井波彫刻」

木彫りの町、井波

富山県西部にある町「井波」は、瑞泉寺の建立をきっかけにその門前町として栄えてきました。火災で焼失した瑞泉寺の再建に端を発し、宮大工の鑿(のみ)一丁から生まれた井波彫刻。瑞泉寺からまっすぐに伸びる石畳の通りを歩けば「コンコン」「カンカン」と木槌と鑿(のみ)の音が聞こえます。「残したい日本の音風景100選」にも選ばれたこの場所には数多くの井波彫刻の工房が軒を連ね、木彫りのバス停や表札など町のいたるところで美しい井波彫刻を見ることができます。

八日町通り 写真提供:(公社)とやま観光推進機構

華麗にして豪壮

井波彫刻は欄間などの調度品のイメージが強い一方で、その技術は多岐にわたり、祭りに欠かせない獅子頭や曳山などにも井波彫刻の技が使われています。飛騨高山に近く、上質な木材が手に入りやすい立地であることも彫刻が発展した理由の一つと言われています。

井波彫刻 写真提供:(公社)とやま観光推進機構

まるで生きているかのよう

立体感のある彫りが特徴的な井波彫刻。まるで生きているかのように見えるこの彫り方は、鑿(のみ)だけで彫る「透かし彫り」という技術によるものです。裏と表の両方から幾重にも重ねられた立体的な彫りにより、今にも動き出しそうな躍動感のある彫刻が出来上がります。原木選びから仕上げ彫りまで10ほどの工程があり、職人が1つ1つ丁寧に仕上げます。

井波彫刻 写真提供:(公社)とやま観光推進機盟

彫刻師と一緒に木彫りを体験

そんな日本屈指の木彫りのまち井波では、彫刻師による指導のもと、本格的な道具を使ってぐい吞みを作ることができます。鑿(のみ)を木槌で打ちながら彫り進めるとヒノキの良い香りに包まれます。体験の後は、仕上がったぐい呑みを持って八日町通りの「若駒酒造」へ。富山の美味しい水と米が生んだ地酒の試飲も楽しめます。


 

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※写真はすべてイメージです