1500年という長い歴史を持つ
「越前和紙」

最高の品質と技術を誇る、和紙の産地

福井県越前市でつくられてきた「越前和紙」。その生成(きなり)色の美しさと丈夫さで、古くから最高品質の和紙として知られてきました。岐阜県の美濃和紙、高知県の土佐和紙とならび、日本三大和紙に数えられています。

写真提供:福井県観光連盟

紙の神様をまつる唯一の神社  - 岡太神社・大瀧神社

さかのぼること約1500年前。越前市岡太(おかもと)地区を流れる川の上流に現れた女神が、村人に紙漉きの技術を教えたことが、越前和紙のはじまりとされています。この女神は川上御前として崇められ、岡太神社の祭神となりました。紙の神様を祀っているのは全国でもここだけという珍しい神社です。近年では他に類を見ない精巧な作りの社殿建築が注目を集めています。高くそびえ立つ木々、苔むした境内、そして社殿の荘厳さ。ぜひ実際に訪れて感じてみてください。

写真提供:福井県観光連盟

紙の王とも呼ばれる越前和紙の魅力と技法

室町時代から江戸時代にかけて公家や武士階級の公用紙として使われ、全国に広まりました。中でも、越前和紙の「奉書紙」は最高級品とされ、越前のものは「本場のもの」として、他の地域の奉書紙と区別されていたほどです。他にも、国の重要無形文化財になっている越前鳥の子紙が「紙の王にふさわしい紙」と評されたり、桂離宮のふすま等にも越前和紙が使われたりすることから、越前和紙の格式の高さが伺えます。透かし技法を開発したのも越前和紙で、これによって日本の紙幣製造技術が飛躍的に進化しました。

写真提供:福井県観光連盟

伝統と歴史が息づく和紙のふるさと

越前市にある和紙をテーマにした「越前和紙の里」では、3つの施設で越前和紙の文化に触れることができます。江戸時代中期の紙漉き家屋を移築復元した「卯立の工芸館」は、伝統工芸士が昔ながらの道具を使って和紙が作られる一連の工程を見ることができる、全国で唯一の場所です。和紙を知り、和紙を学べる「紙の文化博物館」では、越前和紙の発祥や歴史等をわかりやすく展示しています。「パピルス館」では、紙漉き体験で自分だけのオリジナルの1枚を作ることができます。見て、触れて、学んで、さまざまな角度から越前和紙に触れ、新たな魅力に出会える場所です。

写真提供:福井県観光連盟

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